古代ギリシャ語では‘教師’のことをδιδασκαροs(ディダスカロス)と言いますが、この言葉の名詞形διδακη(ディダケー)は‘知識の伝授’というニュアンスの強い言葉です。
昔は、教師という職業は‘知識の伝達者’でした。しかし近代になって、20世紀前半のアメリカを代表する教育学者であるジョン・デューイ(1859-1952,John Dewey)が教育の定義を『本来のこども自らの興味・関心を‘引き出し’それを伸ばすことにより成長させていくこと』という意味合いで用いて以来、教師という職業観が一変してきました。
もちろん、知っていることを『伝える』という作業も尊いですが、『どのように子どもをモチベートするか(=動機づけるか)』、『如何にしてその子の中に眠るタラント(才能・能力)を引き出すか』というテーマを‘教育’と考えるならば、これはもはや心理学の世界に近いものがあります。
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リアリティセラピー(Reality Therapy)の提唱者であるユダヤ人精神科医のウィリアム・グラッサー博士は、『誰も外的コントロールによって他人を変えることはできず、ただ内発的動機によってのみ、人は‘行為の変容’を起こしうる』と主張しています。
日本リアリティセラピー協会・理事である青木仁志氏(アチーブメント株式会社代表取締役)もその著書[ビジネスセラピー]の中で『人は、自ずから自分の望むものを選択するようにできている』と述べています。
このテーマ、何かとても深遠で手が及ばない感じもしますが、実はかなりシンプルなことで身近なところから始められるのです。
アロック を使って【満点学習】を指導しているときの生徒への 言葉かけ もそのひとつです。例えば、「間違ってもいいんだよ」という些細な言葉かけひとつも、それまで「間違ってはいけない」「完璧でなければならない」という must,should の教えにガチガチに縛られ、飛び込むことを恐れて行動停止になりがちであった子を、その≪禁止令≫から解き放ち、立ち上がらせ、次のステップにチャレンジする勇気を持たせる(=モチベートする)のに十分な効果を持っているのです。
『内的コントロール・内発的動機づけ』について、また次回ふれてみたいと思います。
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【後記1;前回のblogの見方】
このblogの最上部(最初の部分)にあるタイトル ~今回であれば〔 内発的動機づけ1 (禁止令の解除と内的コントロール) 〕~ のところをクリックしてください。すると同じ記事が新しく表示されますが、最上部の箇所が 〔 《アロック学習法の効果3》 …‘承認’と‘健全なセルフイメージの回復’|メイン 〕 となるはずです。その 「 《アロック学習法の効果3》 …‘承認’と‘健全なセルフイメージの回復’」 の部分をクリックすると、前回のblog をご覧になることができます。
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【後記2;共栄学園校内塾とK-Kids S の英単語1500語編;その後の状況(5/28)の段階】
K-Kids S のY.S.さん(中1)は1000語達成!N.S.さん(中1)200語達成!
校内塾(内部生・中1)側は、N.A君、S.Ki君、S.Ku.君の3人が200語達成!K.Wさん、K.M.くんが100語達成!
そろそろ1回~2回の授業コマで100単語(100/100)完全習得できる生徒が出るようになってきました。この勢いがつくと流れに乗った子たち全員に奇跡(?) が出始める!というのが、これまでの経験(朝日塾中学校,暁星国際学園etc.)からの予感です。
ex. 100×1=100語, 100×10=1000語, 100×50=5000語, 100×75=7500語
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【後記3;】 事故とプレゼンテーションの報告
私事ですが、5/24(土)の夜、雨の中、車にぶつけられ、大切な資料が水溜りに落ちて散々な状態になってしまいました。幸い、怪我はしなかったので、翌日の都内(光が丘)でのプレゼンには差し支えませんでした。プレゼンは、現場からは、愛知の一宮女子高等学校や京都の平安女学院中学高等学校の改革を成功させたことで有名なカリスマ校長である宮城県仙台市の常盤木学園の長野雅弘先生と私でした。同じ教育改革でも、長野先生のそれは‘戦略’、私のそれは‘戦術’にあたるので、両方を求めている方には面白い時間になったことと思います。
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【後記4;お願い】
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