M大附属M高校で、ブービー(学年で下から2番)だったT君が 河合模試で、苦手だった英語のみならず文系3科の総合でも学校でTOPになった事実は既に述べたとおりですが、その経緯についてお話します。
1.学年ブービーからTOPになったT君のこと
英語が苦手だったT君に、最初にしたアプローチは、英語でした。
通常ならば、少しでも得意な(…または好きな)教科からアプローチをして自信を回復させていき、その上で、苦手意識を持っている英語も伸ばすアプローチをしていくのが筋なのでしょうが、T君には、直接に英語から入ってもらいました。
ひとくちに英語と言っても、語彙、語法、文法、英文解釈、長文など、いろいろなジャンルに分かれることは周知のとおりです。
その時のT君へのアプローチの導入は、ただ『単語量を増やす』ことでした。そのことに徹したのです。なぜなら、どんなに英語力のない(と思い込んでいる)学生でも、常識的なフォニックスの基本さえわかっていれば、単語くらいなら覚えられるからです。 そして、この『単語くらい』が彼を救うことになったのです。
彼の自信回復と、勉強のリズムをつくる目的で、「相撲と同じだよ。はい、幕下つけだしから!」 と言って、高校生の彼に、中1の単語からおさらいをさせ、毎回、来るたびに100単語を確実にマスターして帰っていくことを繰り返すうちに、そう時間もかからず、1000単語、2000単語、3000単語、4000単語、5000単語…と進んでいきました。
語彙力を大幅にアップしていくうちに、長文読解のみならず、文法問題や英文解釈にも積極的にアプローチできるようになっていった当時の彼の様子は容易に想像できるのではないでしょうか?
自信のついた彼は、文系3科で学年TOPになったのです!
『小さな成功体験の積み重ねが健全な自信をつくる』 という典型的な例ですね。
関連記事はこちらをクリック…http://www.bl.mmtr.or.jp/~nikkyo/arokkukannsou.htm (T君の感想文は2番目です)
このときに使用したツールは、朝日塾中学校や、暁星国際学園で使用し、また現在 共栄学園のプレ校内塾で小学生の子たちにも一部使用させている アロックというツールです。
ちなみに、先月(2月)、共栄学園のプレ校内塾(K-KidsS)に通っている小6の女の子が実質3週間以内に中学校の語彙400語を完全マスターしました! もちろん、毎日来たわけでもなく、しかもその400語は cat などの幼稚な単語ではなく、いきなり spend や climb、pardon や decorate などが出てくるレベル でした。
立命館小学校の校長になられた陰山先生が 「漢字の前倒し」 を主張されるならば、この子の場合はまさに 「英単語の前倒し」 ですね。
日本の教育改革は、こういう小さなことから始まっていくのではないでしょうか?
**************************************************************************
【後記1;前回のblogの見方】
このblogの最上部(最初の部分)にあるタイトル ~今回であれば〔 (12) ブービーから学年TOPへ (英単語の前倒し) 〕~ のところをクリックしてください。すると同じ記事が新しく表示されますが、最上部の箇所が 〔 (11) ‘健全な自信’はどこから?|メイン 〕 となっているはずです。その 「 (11) ‘健全な自信’はどこから?」 の部分をクリックすると、前回のblog をご覧になることができます。前々回のblogに行く時も同じ要領です。
**************************************************************************
【後記2;お願い】
このブログを読み終わるたびに、 か
のどちらかをクリックしてください。 ご協力を感謝します。
**************************************************************************
初めてこのブログをご覧くださっている方は、ぜひ 推奨順にお読みください。
各学校での成果の秘訣を紹介しています。 *********************************************
*推奨順 に進むためには、ここをクリックしてください。⇒はじめに
*************************************************************************
最近のコメント