【上質のツール】を真に活かすカギは、その特性と付加価値をよく知り、真に上質を引き出した使い方ができるかどうかにかかっています。
今回のテーマの本題に入る前に、コンピューターを用いた新しい教育法の可能性を再検討できるために、まず、これまでに出てきた 吉備データベースの特性から生じるユニークな付加価値を整理してみましょう。
1. 吉備データベースのユニークな付加価値
≪時間の創作≫ を可能にできる …個々の生徒の理解度に応じたレベルで効率よく学習(演習)できるので、待つ’必要がない
セルフイメージの引き下げがない …周囲の友達と比べる必要がなく、『落ちこぼれ』意識を持つことなく自分のペースで進めていける!
≪自立学習≫の勘を養える …「勉強は他人との比較の中でのことではなく、自分の目標達成のため、すなわち、勉強は自分のことなんだ!」 という意識を持つことができるようになる
≪健全な自信≫の確立 …その都度、積み上げられていく「達成度」の確認ができる
2.道徳教育への適応?!(さらにユニークな付加価値)
初年度からの1年半、関わらせて頂いた 株式会社立 朝日塾中学校では道徳の授業を廃止し、その時間を能力開発に充てていますが、そのことを怪訝に思われている方々がおられますが、それは誤解から来ています。
前回のblogの例のように、 吉備データベースでの学習システムの工夫に伴う能力開発によって自己評価(self-evaluation)をする習慣を身につけることができた子は、現実の‘生活の場’で、何をどう選択すればよいかがわかるようになります。このことは、もはや単に成績アップだけのことではなく、生き方・あり方(being)の問題です。 ゆえに、ただ頭で聞いた道徳の本の学びよりも、はるかに実践的な道徳教育になると言えるのです。
【上質のツール】を、その特性と付加価値をよく知り、真に上質を引き出した使い方ができるとき、従来の発想では‘限界’と思われている多くの問題に対して、まだまだ無限大の可能性を見つけることができそうです。
3.結論 (inc.提言)
『ツールを使った新しい教育法』における指導の成否は、‘付加価値を知る’ことができるかどうかの能力にかかってくると言えます。
既知のとおりの日本の学力水準の大幅な低下と行く末を案じます時に、傲慢かもしれませんが、元暁星国際学園 学力向上改革推進企画部長として、どこか一校のためではなく、全国の学力向上改革推進のために、(従来の教科研究も大切ですが)、新しい教育法の導入を見据えて、次代の教育の指導者の育成の一環に、このような能力の育成を同時に考えていく必要を強く提唱する次第です。
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【後記1;前回のblogの見方】
このblogの最上部(最初の部分)にあるタイトル ~今回であれば〔 (10) 能力開発が道徳教育になる?(付加価値の適応) 〕~ のところをクリックしてください。すると同じ記事が新しく表示されますが、最上部の箇所が 〔 (9) 学習カルテを出す最高のタイミング|メイン 〕 となっているはずです。その 「 (9) 学習カルテを出す最高のタイミング」 の部分をクリックすると、前回のblog をご覧になることができます。前々回のblogに行く時も同じ要領です。
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【後記2;お願い】
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