(前節からの続きになりますが) …では、どうしたら、あの子達のあのような‘あり方’(being)を創ることができるのでしょうか?
*あの子達とは、彼らが中1の時に約8割が英検3級・準2級・2級に合格した暁星国際学園での教え子たちです。
1.浸透するツール信仰?
ある方々は、その理由をツールにあると考え、全国から学園を見学されていました。(今もそうですが…)
確かに、個々の能力が違う生徒が集まっているところでは、生徒個々の能力に応じて対応できるツールがあれば便利です。
しかし、ツールがあれば絶対うまくいくというわけではありません。もし本当に万能のツールがあるのならば、全国の学校や私塾がとっくに導入し、成功しているはずです。
たとえどんなによいツールがあったとしても、それを用いる教師が生徒を *外的コントロール で指導するならば、生徒達はそのツールの良さや特異性に気づく前に、ツールそのものを嫌ってしまう可能性大です。
あの先生嫌い!=ツールも嫌い! つまり、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』の心理が働き、英単語速習装置としてはすぐれものの アロックも、学習強制マシーンになるというわけです。
‘ほんとうにそのツールが良いもので、そのツールがその子に最も適した武器’になり得るとするならば、外的コントロールでの指導の結果、その子に先入観という壁を造らせてしまう教師の責任は重いと言えます。…その子の大切な可能性の芽を摘むことになるからです。(外的コントロール教師の責任)
3.成果に至るあり方とツールは無関係?
では、どういうことになるのでしょうか? 実のところ、教育の場に於いてはツールと成果は結びつかないということでしょうか?
決してそんなことはありません。ツールもその用い方ひとつで成果に至る‘あり方’を引き出すことはできます。
それを用いて学習に取り組もうとする生徒に対して、そこに*4つの心理的欲求を満たすバランス感覚を意識しながらその子に接する*内的コントロール教師(*造語)の先生がいたら、そこから成果は生まれます。
子どもの自立性は一朝一夕にできあがるものではありませんから、目の前に能力差と進度に激しい違いのある生徒が30~40人いたら、有効かつ有益なツールが必要とされるのはごく当然のことです。
4.小結論;優先されるべきもの
しかし、やはり上記のように考えていきますと、優先されるべきは、‘人間’の側。親力,教師力と言えるでしょう。
それゆえ、内的コントロールによる教育法の確立と浸透が望まれます。
かつて暁星国際学園や朝日塾中学校で行い、今も共栄学園(共栄学園では校内塾)中心に試みている『成果に至る‘あり方’を引き出す内的コントロール教育』。 ~ここからが核心部分ですが~、具体的に何をどうすればよいのか、それにより何が働くのか等を、次に紹介します。
~TO BE CONTINUED (内的コントロール教師 part.6 に続く)~
*この記事内容は、東京・新宿で11/19に開かれた日本教育者セミナーでのプレゼンをもとに書いています。
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リアリティセラピーの提唱者であるW.グラッサー博士も、こどもの考え方の変容(成長)に伴い学力もアップすることを認めています。
(cf.クォリティスクールとグラッサースクール)
偏差値30,40~の学校が偏差値60,70~になることは可能です。
リードマネジメントによる授業指導とクォリティスクールについてご関心がおありの方、学校の改革をお考えの関係者の方がいらっしゃいましたら、是非ご一報ください。 [email protected]
【後記1;お願い】
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このブログは、リアリティセラピー の推奨する クォリティスクール と リードマネジメント による教育法が全国的にさらに認知され、それにより、次世代の子供たちが健全に成長・成功していくための一助となることを目的にしています。お知り合いの方にも是非ご紹介下さい。
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