コロンブスのたまごというか、非常にシンプルな方法ですが、現場教師の先生方がそれを知らず、結局、≪命令・脅迫・強制≫ という手段に頼るケースが未だに多くあるようですから、【教師トレーニング・マニュアル】 ではないですが、‘自己評価’ による生徒指導の1例をあげてみます。
昨日(4/24)の共栄学園・校内塾(東京都・葛飾区)での、生徒20人のクラスでの指導の1例です。
他のいくつかの授業で、一部から、‘落ち着きがない’、‘騒がしい’というレッテルを貼られた中学1年生のクラスでのこと。 私は、まず次のアプローチをしてみました。
① ここに来ている‘目的’の再認識
② その目標達成のために守るべきルール
③ 自己評価
具体的には、こうです。
おもむろに、まず 〖コミットメント〗という言葉の概念と‘価値’を伝える
次に、4/23に書いた〖コミットメント〗に関する記事を読む
参考;⇒ココをクリック
生徒達自身に、「校内塾のとるべき一線はどこか」 の ‘自己評価’ をさせてみる
★ここ、肝心なところなので、 もう少しわかりやすく具体的に言うとこんな感じです。
「さっき書いたコミットメントの5つのレベルなんだけど、校内塾生としてやっていく人は‘どこ’からだと思う? ①から⑥のうち、どこで線が引かれるべきかを考えてみて。」(自己評価;self evaluation)
目をつぶって挙手での簡易アンケート。
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① ここで線が引かれる
レベル1: 別に達成したくない
② ここで線が引かれる
レベル2: いい結果はほしいけど、努力はしたくない
③ ここで線が引かれる
レベル3: やってみてもいい
④ ここで線が引かれる
レベル4: ベストを尽くす!
⑤ ここで線が引かれる
レベル5: どんなことがあっても、それをする!!
⑥ ここで線が引かれる
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結果は、①が0人。②が5人。③が7人。④が7人。⑤と⑥が0人でした。(1人無効。)
「⑥だったら、だれも参加できないジャン」 …かなりウィットにとんだアメリカ人的な笑いネタ。意外にも12歳の子供達は笑う。このような些細なキャッチボールの中にも、‘脳’力開発的な知的トレーニングは進む。
「①が最初1人いたけど、(あとで却下して0人になりましたが)、①と考えた人は、‘塾は金もうけのために誰でも受け入れる’と考えて1票いれたのかな?別に恥ずかしいことじゃないよ。資本主義の原則をよくわかっているわけだから。」 …決してどの子の価値観も否定しない。
「けどね、校内塾は、いわゆる‘塾’とは違うんだな。学校改革、学校の偏差値アップのために、学校から委託されているんだ。学校が主催だからね。」 …このような些細なアンケートの時間さえも、存在理由と目的を伝える‘場’にする。
「④に手をあげた人は、これからグループ作りをしていく時のリーダーになれる資質を持っている子たちだね。」 …戦略的目標達成グループ 形成の伏線作り。(全体への意識づけ+④に手を挙げた子たちへの承認)
「②に手をあげた子たちは、目的がまだわかってないかな~」 …自分達の認識の間違いに気づかせる
たった10~15分のこのようなアプローチをしただけで、残りの時間のこどもたちの姿勢は全く違うものとなったことは言うまでもありません。
ところが、このような時間をとることに対して、「(教科内容と関係のない)無駄な時間を使っている」と批判 されたことが、今までに何度もありました。 …共栄学園 ではありません。
価値のわからない方々には、価値がわからないものです。
どちらのアプローチが正しいかは、結果が証明しています。
日本の学校改革は、教授法の改革、全国の各大学の教育学部での、理屈に偏らない、より実践的な場での教授法 の改革から始まると思います。
『モチベーションは外にはない あなたの中にあるイメージがあなたをモチベートする』(青木仁志)
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このblogの最上部(最初の部分)にあるタイトル ~今回であれば〔 全国の教育学部の教授&現場教師に勧めるクォリティスクールの実践事例1; ‘自己評価’により、命令・脅迫・強制をしないで生徒を指導する1例 (現場から) 〕~ のところをクリックしてください。すると同じ記事が新しく表示されますが、最上部の箇所が 〔 コミットメントに生きる (知らないとソン!? Dr.ウィリアムグラッサーによるコミットメントの5段階のレベルについて)|メイン 〕 となるはずです。その 「 コミットメントに生きる (知らないとソン!? Dr.ウィリアムグラッサーによるコミットメントの5段階のレベルについて) 」 の部分をクリックすると、前回のblog をご覧になることができます。
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