長きにわたって 週刊文春 掲載記事特集を組んできましたが、今回が最終回です。
最後のテーマは、〔あえて何もしない〕です。( 週刊文春 1月22日号 『受験生への周囲の気遣い』 best10のRank外/P.50の表題の横に岡崎氏がコメント)
〔あえて何もしない〕 というのは、勿論、受験生のことではなく、【周囲の方の気遣い】のことです。 *受験生の皆さんは、今されているとおり、最後の最後まで、ヤマかけでも単語1個でも覚えてくださいね
普段は意識していなくても、受験などの‘特別な状況’に直面した時に、人は、‘かかわる’ということが、どれだけ難しいことかに気づきます。
親子関係、 学校での友人関係
、会社での上司や部下との関係
、夫婦や恋人との関係
、人間関係にもいろいろな ‘かかわり’ があるようです。
以前にもご紹介致しました トータルカウンセリングスクール の 田中信生先生 は、人間関係の‘かかわり’を成功させるコツは 『人間をどうとらえるか』 の理解から始まると言われます。
田中先生は、この 『人間のとらえ方』 を4つのタイプにわけて、説明しています。
マイナスからマイナスへの人生観
「おまえは本当にダメな子だ。だから、またやったのだ。本当にしょうがない」 …比べるものもなく、ただ人間や人生を消極的否定的に考えるこの生き方(「ネクラ一元論」)をしている人は、「どうせだめだ」というところに徹して生きているので、ある意味、人生に悩むことも少ないようですが、このタイプの人は、人との‘かかわり’の中でも、人を引き下げているとは決して思っておらず、健全な成長を望むことは極めて難しいようです。
プラスからマイナスへの人生観
「今は調子がいいけれど、やがてだめになる。しっかりしないと、人生いい時ばかりじゃない。必ずだめな時がやって来る」 …幸せであること、満足であることに不安を感じ、失敗した時に、「やっぱりそうか」と、妙な安心感をしてしまう生き方です。幸せになること、祝福の中に生きることに対しての経験が乏しく、「自分はそれに値する人間ではない」と思うために、いつもランクをひとつ下げてしまう。自己卑下を相手を立てる愛だと誤解し、「おれもだめだけど、おまえもだめだ。一杯飲もう」という赤ちょうちん型のじめじめした‘かかわり’に陥るようです。
マイナスからプラスへの人生観
まじめな人に多い、「今はだめでも必ずよくなる」という生き方です。目標設定をして頑張ろうとする‘がんばり型’ですから、一見生き生きとしていますが、「だめだから頑張る」という生き方は、いつもマイナスでしめくくるので、結果的にマイナスのイメージしか残りません。オンリーワン人生ではなくナンバーワン人生を生きるこのタイプの人は、仮に1番になっても、いつ2番になるか不安でならない生き方をするために、最後には、自分も相手も傷つき、人生がボロボロになってしまうようです。
プラスからプラスへの人生観
「あなたはすばらしい子だ。だから、もっとすばらしくなるよ」 …時に照れくさくとも、自分にも他人にもこう言ってみる時に、ほのぼのとしたものが生まれ、新しいエネルギーが注入されてきます。これが 「ネアカ一元論」 です。いますでにあるところをすばらしい原点ととらえ、さらにそこに豊かさが深められていく という人間へのとらえ方、人生観です。
この プラスからプラスへの人生観 を持って生きていきたいものですね。
しかし、長年の‘あり方’がこびりついているために、なかなかすぐには変えられないのも事実です。部屋で受験勉強中のお子さんにコーヒーの差し入れを持って行きながら、つい口から、「こんなに勉強したことなかったから大変だねえ。でも頑張って合格してほしいわ。応援してるからね。」と、思いやりのつもりで言ったとしても、そのメッセージ、
お子さんの耳には、「おまえはこれまで勉強してこなかったんだから。大変なのは当り前よ。頑張るしかないんだから頑張ってよ。お母さんのために。」 と聞こえてきます。「
うるせーなー!いま頑張ってるじゃないか
あっち行けよ!」 という返事を引き出すようなものです。
ですから、最善の気遣いは、受験直前の今は、余分な事を多く語らず、同時進行で、お母さん(お父さん)自身が プラスからプラスへの人生観 が自然ににじみ出てくるようになるように、ご自分との関係の中でトレーニングなさること、と言えると思います。
大丈夫です。子供は大人以上に敏感です。かならず伝わりますから。
最後になりますが、受験生のお父さん、お母さん、一緒にいてあげてください。 …物理的に一緒にいるという意味ではなく、「We are always be with you.(いつも一緒にいるよ)」というメッセージが 耳ではなく、お子様の心に届くように。 それで十分だと私は思います。
以上が、 週刊文春 の誌面上で十分に言い表しきれなかった 教育システムデザイナー としての古賀俊一郎 からのメッセージでした。
p.s. 受験生の皆さん、Believe in the future !
* 田中信生先生の〔一元に生きる/ネアカ一元論〕は、先生のお書きになった非常に多くの著書やメッセージテープ、CDから学べます。先生の集中セミナーの「セルフイメージ」のコースは、日本中の人が一度お受けになられたらいいと、私は本当にそう思います。
ご興味・ご関心を持たれました方は、トータルカウンセリングスクール、または田中信生先生のお名前で、ご検索なさってみてください。先生の講演会、セミナー、勉強会は、実に素晴らしいものです。
******************************************
*週刊文春 編集部の岡崎様、金子様。此の度の取材を有難うございました。週刊文春シリーズの最終回にあたり、取材のきっかけとなりましたこのブログの誌面上にて、今一度、御礼申し上げます。
教育システムデザイナー 古賀俊一郎
【後記1;お願い】
このブログを読み終えましたら、,
,
をクリックしてください。 ご協力を感謝します。
(このブログは、私の力の欲求や人気度のためでなく、新しい教育法の認知度が高まるためにしています。是非お知り合いの方にもご紹介下さい。)
***************************************************
【後記2;前回のblogの見方】
このblogの最上部(最初の部分)にあるタイトル ~今回であれば〔 ‘あえて何もしない’ …週刊文春 1月22日号 『受験生への周囲の気遣い』 掲載記事シリーズ・最終回 〕~ のところをクリックしてください。すると同じ記事が新しく表示されますが、最上部の箇所が 〔 成功体験を思い出す (効果的な環境作り) …週刊文春 1月22日号 『受験生への周囲の気遣い』 掲載記事より|メイン 〕 となるはずです。その 「 成功体験を思い出す (効果的な環境作り) …週刊文春 1月22日号 『受験生への周囲の気遣い』 掲載記事より 」 の部分をクリックすると、前回のblog をご覧になることができます。
**************************************************************************
初めてこのブログをご覧くださっている方は、ぜひ 推奨順にお読みください。
各学校での成果の秘訣を紹介しています。 *********************************************
*推奨順 に進むためには、ここをクリックしてください。⇒はじめに
*************************************************************************
コメント