ローマ字からスタートした中1のクラスが、事実10ヶ月後には高校英語(参考⇒ココをクリック!)の段階に入ったわけですが、 『 では、どうすれば そんなアプローチができるのか? 』 という方法論を期待しての質問をよくされますので、ここでは幾つかを拾って紹介します。
~ 先入観を捨ててお読みください ~
〔1〕 2つのコンテクストを区別する
例えば、12/24の‘クリスマスのいいわけ’という記事の中で、「言いわけはいつも立派な言いわけである」 という言葉を載せました。
この言葉、文脈を無視すると、「言いわけというものは素晴らしい武器になるのだから、いつでも立派な言いわけができるようになりなさい」 と解釈されてしまう可能性だってあります。
しかし、その言葉の前後関係(context)は、こうでした。
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「更新しないと…」と思いつつも、クリスマスと 冬期講習(
共栄学園プレ校内塾K-Kids S)の諸準備や 新年からの新しい企画の準備に追われ、なかなかブログの更新ができない日々が続いています。
「言いわけはいつも立派な言いわけである」 敬愛する青木仁志先生の成功哲学の言葉です。 私にはちょっとキツいですが…。
しかし、この言葉の中にも成功の秘訣があります。当たり前といえば当たり前のことですが、成功と『自分を知る』ということは不可分ですからね。 (12/24 の記事より抜粋)
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この文脈(context)から判断すると、先程の解釈では変だということがわかります。
しかし、この言葉を取り巻く 直前直後の直接的な文脈 (context ) からだけでは、この言葉の意味をわかる人とわからない人にわかれるでしょう。 なぜなら、ここで、この言葉を取り巻いている文脈(context)は、大きいコンテクストだからです。 …コンテクストAと名付けます。
‘大きいコンテクスト’という概念を用いたということは、当然、‘小さいコンテクスト’(…コンテクストB)もあるわけです。 下図参照
A > B > 言葉 < B < A
「言いわけはいつも立派な言いわけである」 という言葉の直前直後に、より直接的で、より身近なコンテクストBが置かれていたら、この言葉の意味は、より容易く理解できます。
例えば、こうです。
社員1:「彼は、また遅刻だね」 ⇒ 社員2:「事故で電車が遅れたらしいよ」
社員1:「昨日も遅刻じゃなかったかい?」 ⇒ 社員2:「昨日は奥さんが急病だったらしい」
社員1:「‘いつも立派な言いわけ’ってわけだね。」
このように、身近なコンテクストBがあれば、この言葉が言いわけを奨励するものではなく、むしろ皮肉として使われていることがわかります。
ところで、先程、この言葉を取り巻く 直前直後の直接的な文脈 (context ) からだけでは、この言葉の意味をわかる人とわからない人にわかれるでしょう。 と書きましたが、そう、大きいコンテクスト(コンテクストA)だけでも理解できる人もいるのです。
そこに鍵 があるのです。 すなわち、少しのヒントから、状況を正しく推測し、想像力をもって統合する(integrate)、そのような力をトレーニングするわけです。
しかし、「それでは、英語力というよりは国語力じゃないか」 と言われるかもしれませんが、その通りだと思います。 いえ、国語という分野を越えているかもしれまん。
いずれにせよ、そのような力をトレーニングしていくことは、英検対策という枠をはるかに超えて、さまざまな実践の場でも役に立つはずです。
このようなトレーニングを英語学習の中に取り入れることを邪道ととるか、1つの学習方法ととるかは 解釈・価値観 によると思います。 (すでに‘常識的’にこのようなトレーニングをしている学校もあるかもしれませんが…。)
~ to be continued ~
【後記】 以前、私の知り合いに、本の表紙だけをじっと見つめて、読書感想文を書きあげた人がいました…。
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