『命令・脅迫・強制』 が逆効果であり、『褒めたりおだてたり』 では見透かされる。では、どうしたらよいのでしょうか?
そこで提案したいのが、【上質世界】 の環境作り です。
1.【上質世界】の環境作り
この【上質世界】 という言葉は、世界7大心理カウンセリング、最新の心理学と言われているリアリティセラピー(選択理論心理学)の用語です。
リアリティセラピーの提唱者であるのユダヤ人の精神科医ウィリアムグラッサー博士は、「人の脳の中にはクォリティワールド(上質世界)という領域があり、ここに何が入っているか が、行動を‘選択’する際の決定要因になる」 と主張しています。
わかりやすく例をあげると、こどもにバットとグラブと野球のゲームを買い与え、たまの休日には親子で楽しくキャッチボールをし(Quality Time)、夜はTVで巨人戦に家族で燃えていたら、その子が野球ファン(巨人ファン)になる可能性は高いということです。
2.早い時期からのアプローチが鍵
上質世界(Quality World) には、その人の好きなものがぎっしり詰まっています。
満員電車の中に、さらに人が入ってくる時、あまりうれしいものではありません。まして、やたら酒臭い人や危ない人が乗って来るのを喜ぶ人はいないでしょう。しかし、仲のいい友人や恋人であれば、なんとかスペースを作ってでも入れてあげます。
同様に、ゲームにハマりきった子供に、「もっと勉強しなさい!」 というメッセージを入れようとしても難しいのです。なぜなら、その子の中では上質世界が既にできあがっているからです。
「上質世界の中に、まったく異なった価値観が入って来る」のを受容させることが難しいのであれば、一番スムーズに行く方法は、‘できあがる’前に、その子の上質世界に真剣にかかわっていく’ことです。
3.では、具体的には?
友達選び などは、その最たるものと言えます。席が隣りだとか何かのきっかけで仲の良くなった友達、その友達の持つ価値観がもたらす影響力は、しばしば親の影響以上に大きいからです。友人関係は、まじめだった子が非行に走る最大の理由だと私は思います。人間、無人島で1人暮らしだったら、非行にも走りようがないですから。
ゲームや漫画のチェックも当然でしょう。「そこまでしては…」と人道的・民主主義的な見地から考えたところで、実存主義の世界観にどっぷり染まった中で生きている子供達(現代人)には綺麗事が通じないことを身をもって知るだけだと思いますが…。
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ゆとり教育の‘ゆとり’のために、子供に‘自由’が与えられ、しかしながら学校側からは充分なフォローがなされず、共働きの両親は、≪とりあえず≫子供にゲームを買い与え、「うちの子は特別に悪いことをするわけでもないし…」、なんて思っているところに大きな落とし穴。
買い与えたゲームや漫画の根底にある価値観に大切な子供が洗脳されていっていることを知らなければならないのではないでしょうか?
いざ、その年齢になった時に、「さあ、一流大学を目指して頑張ってよ。お父さんもお母さんも、そのために一生懸命に働いているのだから」 と、どんなに熱弁をふるっても、子供の上質世界には届かない。遅いのです。
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方法論に関しては、まだまだ他にもたくさん選択肢があります。しかし、大切なことは『方法』ではなく『意図』です。
教育論に限定した形で結びますが、子供達の大切な 未来を成功に導くための鍵は、‘今’の選択 であることを、常に覚えていたいものです。
『選択の質が未来を決める』
『考え方が変われば人生が変わる』
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週刊文春から3度の取材を受けましたが、文春側の都合で、テーマ拡大のため、4月16日号の記事が先送りとなりました。別のテーマで、4月23日号(4月16日発売)のニュース欄には掲載されます。ぜひご覧下さい。
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